『小笹綾子』の詩的ギャラリー

<< 前の作品へ  次の作品へ >>




  • 「ノクターン」
      • 落ちてゆく いろづいた葉がゆれて

        独り


        凍てついた風の おどる舗道

        足音は 独り

        いつから ひとり


        色彩が舞い 吹き抜ける空しさ

        ひとつ


        淡いあかり 照らす夜の桟橋

        足音は ひとつ

        冷たい両手に ひとしずく





  • 「あかつき」
      • 遠く、列車の音、

        消えて


        澄んだ風が、やってくる。


        手を伸ばし、

        触れてみる


        なびく、髪のきらめき、

        流れて


        真っ白な私が、うまれる。


        翼を伸ばし、

        飛んでみる

小笹綾子/紫音

<< 前の作品へ  次の作品へ >>
to the entrance hallPoetic GallerySpeciallyBookshopIntroductionNewsLinksContact to us
Copyright ©2004-2007 Ayako Kozasa & Sion. All rights reserved. Never reproduce or republicate without written permission.
ここに掲載の小笹綾子/紫音の作品及び文章・画像の著作権は小笹綾子/紫音に帰属します。これらの内容の一部または全部の複製・転載などを一切禁止します。
Ayako's Poetic Gallery http://www.poetess.jp/